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富山大学芸術文化学部 × 藍染め屋 aiya

テーマ:藍染め文化を伝えるライフスタイルプロダクトの開発
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富山大学芸術文化学部で「デザイン展開(プロダクトデザイン実習)」を学ぶ12名の学生が、富山県魚津市の「藍染め屋 aiya」と連携。「藍染め文化を伝えるライフスタイルプロダクトの開発」をテーマに、身体にも環境にも「やさしい選択」となる商品を提案しました。 ガイダンスおよび連携先の見学、染色体験などで藍染めについて理解を深めながら、コンセプト立案とデザイン制作を開始。グループごとにミーティングを重ね、デザインをブラッシュアップしていきました。中間プレゼンテーションのあと、試作を何度も繰り返し、それぞれ最終的なプロトタイプを完成させました。最終プレゼンテーションは三井アウトレットパーク北陸小矢部のアート&デザインコミュニティスペース「Meets GEIBUN」で行い、成果展も開催しました。

提案

【育てる】
時間と手間をかけ、子どものように育てる藍。同じように私たちも、周りの環境や人に育てられながら、日々の生活を過ごしています。藍と向き合うことによって、今まで大切にしてきたことや、存在していたのに気づけなかった価値に気づくことができた時、私たちの暮らしはどう育ち、繋がってゆくのか。 暮らしの中でのあらゆる「育てる」感覚を再認識するプロダクトを目指します。
【出藍いをつくる】
「出藍い」は、藍染めとの出会いでもあり、鹿熊という地域、そして人と人の出会いでもあります。私たちは、藍染めを通じて地域の人と他の地域から来た人とがつながる特別な時間こそが大きな「出藍い」だと考えます。 雄大な自然と、元気な地域の人たち、そして訪れる人たちを藍染めがつなぎ、鹿熊がたくさんの人たちの笑顔であふれる未来を私たちは考えています。 そのために、藍染めによって「出藍い」を紡ぐ一歩としての試みを提案します。
【藍と共につくる心地よい暮らし】
藍染めは、実際に見て触れて初めて感じる魅力があリます。 私たちは、魚津市の宿泊施設の一室に「藍のコンセプトルーム」を設け、藍を「食べる・着る・触れる」などの様々な体験ができる宿泊プランを提案します。 初日に藍づくしを堪能したあと、2日目には、魚津市鹿熊にある「藍染め屋aiya」にて、本格的な藍染め体験にご参加いただきます。 藍と共に過ごす2日間で、「藍の心地良さ」にいくつ気がつくことができるでしょうか。
【藍染めにみる“時間”】
藍染めにかけるたくさんの時間。 タデアイを育て、葉を刈り取り、スクモを作り、発酵させて染料にする。 染め液に素材を浸して、空気に触れさせて酸化させ、洗って乾燥させる。 そして、藍染め製品と過ごす時間を経て感じる、だんだんと色褪せていく表情の変化。 藍染めに関わる全てを魅力と捉え、「藍染めにみる“時間”」を伝えるためのプロダクトを目指しました。 プロダクトの持つ時間という軸を改めて認知することで、衰退していくものづくり産業の価値を、少しでも未来に繋げていけたらと思います。

国立の総合大学、富山大学の1学部として、芸術文化の「つくり手」「つかい手」「つなぎ手」の育成というビジョンのもと、専門的な教育と幅広い教養との融合教育を行っている。

富山大学芸術文化学部

藍染め屋 aiya

富山県魚津市の集落で、江戸時代から続く伝統技法「天然灰汁発酵建て」を用いた染色を行う。今後は、栽培している蓼藍(タデアイ)を収穫し、染料である蒅(スクモ)をつくり、種まき・栽培・染色までを一貫して行う藍染め屋を目指している。

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